2009年10月3日土曜日

【日記】土祭(ひじさい)へ

 
 
  
 
都民の日の10月1日、
いろんな人が「いい」「いい」というので、
益子焼で有名な栃木の益子で約2週間開催されている
「土祭(ひじさい)」へ行ってきました。
土祭 http://www.hijisai.net/



はるばる電車で四時間じゃき!
(旅のお供は、久々に読む深澤直人さんの「デザインの輪郭」。)



社団法人日本観光協会主催の「第3回産業観光まちづくり大賞」の
つい先日、「銀賞」に輝いたそうです。



色々な方のお話を聞いたところ、
土祭の発起人は40代の若い町長さん。
益子のまちづくりとなるお祭り、しかも「土」を土台としたお祭りをと、
なんと「今年から」動き始めたそうです。




↑駅を降りるとこんな感じ。のぼりが立ってました。
 駅降りてすぐ受付があり、
 そこでパス付きガイドブック(500円)を購入しました。



なんていうか、普通の町…
瑞穂に似て、古くからある電機屋さんやガス屋さんがあったり、
シャッターが下りているお店もポツポツあったり。
その中に、展示場やフリンジ(飲食や露天販売)などがありました。

もっと「お祭り!」て感じかと思っていたんですが、
まず、町があって、その上にこの土祭がある。
そういう感じがすごくしました。
いつも通りの日常の中で行なわれている感じ…



スタッフさん達に聞いたら、
「土日と平日の差が激しい。土日は本当にたくさん人が来るんです」
とのことで、10月1日は都民の日だけど、栃木県にとっては「平日」。
だから人は、ちら。ほら。そんな感じでした。




最初は結構な違和感で、 ??? という感じだったんですが、
だんだんじわじわと、町の「底力」というものを感じてきました。



休憩所のベンチも、竹を組んだ本当に手づくりのベンチ、
町の随所に立つのぼりも、布から手づくり。
農村カフェのテントも、メニュー立ても手づくり…




↑農村カフェのランチは本当に、予想以上に美味しかった!
実はあまり期待してなくて、祭りの焼きそば系の感覚だと思って
食べたら、全てがしっかりもっちり美味しい!
「食べる楽しみ」ってここまで重要なんだ!と再確認しました。
カツサンドセットを食べて、更にこのお祭りに気合いが入りました。



↑所々に立っている大きな写真。
こういうところで、とてもグッときました。すごくかっこいい。
やっぱり他のお祭りとは全く違うことを実感。
そっと寄り添うデザイン。見逃してしまう程の「デザイン」。
かっこいいなぁ…なんてレベルの高い…



ここ、アートな作品が展示されているんですが
もともとの古い建物を大改装したそうです。



その様子も写真展示してありましたが、
板を剥がしたり、ペンキで塗装したり…
その努力とやる気たるもの…なんてわくわくするんでしょう!

古い建物を改装して、目的を変えて使い続ける…

私が前からとても憧れていたことだ。興奮しました。




ガイドブックに心地良く案内され、色んなものを観ました。




どれも、丁寧に、伝え、紹介していました。
ひとつひとつ、丁寧に観ました。
でもここではそれは割愛してします!




土祭の一番奥にある、「土舞台」。
これは私の好きな挾土秀平さんたちの、とても大きい作品です!
思わずセルフタイマーで撮ってしまいました。感動だ!


- - - - -


「土祭によって、地元の人もなかなか入ったことないような所に
入れたと言っていましたよ」
「いずれ益子に移り住みたいと思って、ボランティア参加したんです」
「土曜に音楽祭があるんですよ。結構いいんですよ〜」
「地元の人にわかってもらうために何度も足を運んだりね」…



私が土祭で感じたこと。

瑞穂町とどうしても比較しながら観てしまいました。
益子は、古いものを残している。残そうとしている。
大切にしている。
それがとても、なんだか羨ましく感じました。

そして、「ただやる」だけではなく
「伝えたいことを一途に伝える」姿勢がきちんとあって、
それがきちんと浸透してきました。
もともと持っている「いいもの」を、
更に色濃くしてできあがった心地良い「センス」…
それを、帰りの電車でじわじわと感じていました。

こういう意向のお祭りで人を集めることができること、
それを、協力してつくりあげることができること、
運営・管理してひとつにまとめることができること…
それが、本当に可能なんだなぁ と、思いました。
それには大変な努力が必要だけど…


協力すれば、伝わることが可能になる

それを、この土祭で思いました。
 
 
 
 
 
行って良かった。
行けて良かった!!
なんだか、少し正されたような気がしました。
案の定、帰りの電車は一人反省会でした。。。

ひとつのお祭りでこんな気持ちになるなんてな。
うーん きつねにつままれたような気分です。うーん 
 
 
 

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